点検・メンテナンス学校の窓点検

学校の窓の落下危険性

トップ事業活動点検・メンテナンス学校の窓点 > 学校の窓の落下危険性

窓を構成する戸車や外れ止め、クレセントなどの部品は長期間の使用により劣化が進みます。特に学校の場合には以下のような要因から劣化がより早く進行し、一方で適切な補修・維持管理がなされていない現状ではないかと考えられます。

その結果、毎年多くの落下事故が起き、不幸にも人身事故に至るケースもあります。

1.窓の開閉回数の多さ

  • 住宅に比べると学校の窓は開閉回数がかなり多いと考えられます。例えば、一般教室であれば、少なくとも登校後、昼休み、下校前の3回は窓の開閉を行い、授業の間の休み時間にも何度か換気を行っていると考えると、1日5回程度の窓の開閉を行っていると想定されます。
  • 年間200日程度の登校日数とすると、
    年間の窓開閉回数は、200×5=1,000回
  • サッシの開閉繰返し回数は、JISにおいて1万回(掃き出し窓は3万回(2015年に基準追加))と規定されており、学校の場合、概ね10年で支障なく使用できる上限に達すると考えられます。

2.学校の維持管理・点検に係る技術職員の不足

  • 文部科学省リーフレット「学校施設の維持管理の徹底に向けて」(2020年5月)によると、学校の維持管理に関しては以下のような実態であり、窓に関しても十分な維持管理・点検がなされていない学校が多いと考えられます。
  • 技術職員の不足
    • 市町村教育委員会事務局の本務職員のうち技術職員の割合は5%
    • 点検及び修繕に当たって技術職員の不足を感じている市区町村教育員会は4分の3程度
  • 技術的知識を持つ者による定期的な点検の不足
    • 建築基準法に基づく法定点検の実施義務がない公立学校施設について、法定点検と同等程度の専門的な点検を実施していない学校は約6割
    • 定期的な点検を実施している市区町村教育委員会のうち4割以上の市区町村教育委員会が、技術的知識を持たない者が点検を実施

学校の窓の落下事故調査結果

落下事故事例等

窓の劣化事例集

リーフレット

ページトップへ