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近鉄グループのコア事業の結集を目指した超高層集密都市「あべのハルカス」タワー館は、近畿日本鉄道の前身である大阪鉄道が1937年から営業を行ってきた阿部野橋ターミナルビル旧本館(百貨店西館)の建替計画により建築された建物であり、旧新館(百貨店東館)も時を同じくして全面改装を行うこととなり、「あべのハルカス」ウイング館としてリニューアルされた。
北面改装にあたっては、タワー館外壁との調和を図り、外部バルコニー軒天をガラスとすることで、第二外壁まで光を導く計画とし、軒裏の暗い印象を明るいデザインに転化するとともに、軒裏に仕込んだLED照明により夜には街を柔かく照らし出す行燈となるよう意図している。
全面屋外避難階段であった南面の改装にあたっては、全館避難安全検証を採用することで削減できた階段の一部をアルミカーテンウォールで囲うことで内部化した部分と、屋外避難階段としての機能を満足させるために外気に開放する必要のある部分を、アルミとガラスによりカーテンウォール縦材のないシンプルで抽象的なストライプ状のディテールとすることを意図している。
改装によるウイング館と、建替えによるタワー館の外装デザインの調和により、「あべのハルカス」全体として都市活動の集積を表現した外装デザインとしている。
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群馬県前橋市の中心繁華街にある長年空きビルの状態であった旧デパートをコンバージョンし、街へつながる拠点と地の再生へのひとつの起点とな ることを計画の背景としている。
圧倒的にまちに近い立地条件を活かし、「まちの散歩道のような美術館」となることを目指しながら、「既存建物の魅力のリデザイン」、「市民に開かれたスペースづくり」をデザインのポイントとしている。
外観はまちとの重要なインタフェースと考え、かつてのまちの中心的な存在であった既存の施設の外形を場所の記憶としてとどめながら、新しいまちの顔としての表情づくりをおこなっている。既存躯体に手を加えることなく、曲面を描く既存の外壁をなぞるように構造負荷の低いアルミの特注パンチングメタルを開発・新設した。パンチングパネルの下部から上部へかけて孔のサイズをφ150~φ70まで段階的に変化させることで上昇感を演出し、パネル下地最上部に照明設備(LEDシームレスライン)を設置することで、昼夜においてまちの中心部の新たな文化発信拠点としての場を創出している。
また、外観のデザインモチーフは館全体のVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)デザインへと連携している。ファサードのパンチングメタルのデザインを基に点と点を結ぶデザインコンセプトとし、館のロゴや施設内外のサインデザインへと展開し、市民との共有・対話・創造という施設の持つ新しい可能性を象徴している。
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昭和39年東京オリンピックに合わせて建設された、ホテルニューオータニの本館は外装の老朽化に伴い、高層部分(3階以上の部分)の外装を全面的に更新する事となった。
大規模な改修に着手するにあたり、超高層では初めて耐震改修促進法の確認を取得し、単なる表面的な改装ではなく、耐震補強により建物の安全性を高め、客室内装改修や設備新方式採用により快適なホテルとして生まれ変わることを目的とした。外装は優れた立地を活かすため、フルハイトウインドウを採用し眺望をさらに良くした。又、改修前と同様に自然換気が可能な機能を持たせた。
フルハイトウインドウに対して日射等の影響を考慮してLOW-E硝子(特注色)を採用し、大開口でも室内環境に配慮することを心がけた。デザインは、旧外装の横基調をベースに和のイメージを醸し出す事を心がけた。
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1966年(昭和41年)竣工後44年を経過し、外壁の劣化が顕著になったことから以下の考え方に基づき、改修を行った。
既存外壁の保存・再生高松市の風景の一つとなっている既存ビルの外観イメージの継承を行うため、南北面既存ブロンズカーテンウォールと東西面の銅版外壁を劣化の激しい部分の補修を行なった上、保存した。
新たな表情の創出と省エネルギー既存カーテンウォールの劣化を防止するため、透明度の高いEPGガラススクリーンを外側に設け、既存ビルの印象を損なうことなく、外光によって変化する新たな表情を付加した。
またダブルスキンとなる既存外壁と新設ガラススクリーンの間を断熱換気スペースとして利用し、新たに電動ブラインドを設けることで外気負荷の低減を図り、省エネルギーに配慮した。
内執務空間の再生従来のブロンズガラスを透明ガラスに置き換え、明るく開放的な執務空間に再生した。またダブルスキン間にグレーチングを設け、今後のメンテナンスに配慮した。
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音楽・ダンス・アクター様々な分野においてエンタテインメントの世界でのプロを目指す学校を作り出すことが今回のテーマ。
その中で、いかに学生達が楽しみながらエンタテインメントの才能を花開かせるのか、枠にとらわれずにチャレンジすることが出来るか、自由なコミュニケーションをとることが出来るのか、校舎で学びたいと思うのか、建物としての制約がある中で、常に学生を中心に据えた建物です。
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当建物は再開発された有楽町駅前から新しい人の流れと歴史的な銀座メインストリートが交錯する角に位置している。スーパーブランドが集 積するこの新たな銀座の結節点にふさわしいランドマークを創出することを目的に、昭和40年に竣工した既存建物の外装をリニューアルする こととなった。
ルーバーは柔らかな金色に塗装されたアルミ(表面)とカラーSUS(裏面)で構成されている。更にルーバーの奥の壁面をミラー及びミラーガラ スとした。このような二重皮膜の構成がルーバー表面の「実像」と奥のミラーに写ったルーバー裏面の「鏡像」を重ね見る奥行き感のある外観 を実現している。又、ルーバーの太さと厚みには微妙な変化を与えており、高さ38mの大きな壁面に繊細な動きを与えている。 金色という強いエネルギーをもった色を繊細な格子で表現することで上質で繊細なイメージを与え、見る角度によって変化する外壁の様相も 人や車の動きが活発な当環境での効果を狙ったものである。
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首都高速谷町JCTから程近く、首都高速が走る高密な六本木通りと、その裏手でひっそりと佇む米国大使館宿舎敷地に挟まれた敷地に立 つ築34年を経た9階建てオフィスビルのリニューアルと、隣地に新築した低層棟アネックスからなる計画。本館リニューアルは、耐震補強に 伴う既存外壁PCカーテンウォールの撤去と、建物重量軽減を目的とするメタルカーテンウォールへのコンバート、ならびに狭隆なエントラン スホールのリデザインを行い、都市ストックの有効活用築30年越えのビルを、最新の機能・デザインを持つハイスペックビルに再生。
本館リニューアルでは、六本木通り側の「都市的喧騒を程よく遮断」し、大使館宿舎側の「豊かな緑を取り込む」という対照的な課題を、シン プルなファサード・デザインで解決し、六本木にふさわしいオフィスにリデザイン。
高速高架下の風景のアクセント見る角度や時間によりさまざまに表情を変える縦ルーバーによるファサード。
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郡山ビルの改修の目的は、耐震補強にあった。設計事務所は様々な補強案を検討した結果、前面道路に面する外壁の柱・梁をSRCで補強するかたちとなった。しかしながら、補強は1階から5階床までで十分であり、6階・7階は補強の必要がなかった。このため、デザインとしては外壁の低層 部分と上部階が異なる表情となるため、6・7階は金属で同じ表情を作る計画とした。
技術上の問題としてはSRC部分と金属で構成される部分の表情(デザイン)を変えないことが設計者から求められた。これに対する解決策としてコンクリート部分は吹き付けタイル仕上げとし、金属部分はアルミのエンボス・パネルで構成することとした。実際の工事では工場塗装のエンボス・パネルと現場吹き付け塗装の色、および、肌合わせに多くの時間を要したが、結果は良好であり、クライアントからも評価された。
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20年以上経った、全フロア書店で構成されるビルを所有権の移転により、飲食テナントビルに変身させる大改修工事である。池袋駅前の立地にふさわしい、新しいデザインが求められた。
「見る角度で変わる建物の表情」まず前近代的な古いカーテンウォールをすべて撤去。ランダムな開口を持つ白いアルミパネルの外壁部分に、等間隔で並べたアルミの押出成型ルーバーを取付た正面からは、アルミルーバーの側面は見えないが少し見る角度をずらすことにより、その側面が見え隠れし、見る角度によってその建物の表情が変わる効果を意図した。
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UD日比谷ビルは竣工後31年経過したオフィスで、イメージアップと劣化の回復を兼ねて、建築・設備の全面改修を行いました。構造耐震診断や外 装PC版の耐震診断により安全性に問題があったため、既存外装材のプレキャストコンクリ-トの外装を全て撤去し、新たに東西2面にアルミニウム製カーテンウォール南北2面に押出成型セメント版を取設け、軽量化を図ることで安全性を確保し、新築同様のビルに再生させました。
外壁改装にあたっては、上質なデザインコンセプトを持った新しいオフィスのファサードを目指して計画され、周辺のテナントビルとの競争力を図っています。 カーテンウォールのデザインは、シャープさと素材感の特徴を最大限に生かすことを意識し、シンプルであるが厳密に計算されたプロポーションからなる審美的な世界を演出しています。外部PSの外装には、ステンレス製メッシュを採用し、アルミ製カーテンウォールのフレームに入れ一体のファサードを形成しています。
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高松市のメインストリートである中央通りに面しており、耐震改修工事で設置した不連続な鉄骨の柱やブレースによって無骨なイメージとなる外観やエントランスの再形成を行った。
ファサードにカーテンウォールを設置し、ハーフミラーガラスを採用して通りのクスノキの緑や空の青さが投影されることで、周辺の環境と風景が調和した美しい街並みが形成できるような建築物とした。 また、無騒音でできる外壁タイルの剥落防止工事を行い、通行者に対する安全性を高めたほか、ダブルスキンとした外壁で 屋内環境の改善を図り、CO2排出量の削減も期待できる建築物となった。
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2011年の地震による被害及び築年数31年による外壁の劣化が目立ちはじめタイル落下による事故が懸念されておりま した。
お客様の希望は外観性の向上とタイル落下防止、テナントに居ながらの工事を希望されておりましたので既存の外壁材の上にフッ素焼付仕上げのアルミ複合パネルにて改修する工法で行いました。
既存窓部分は既存の意匠を尊重し、既存タイルを撤去することなく、同じ形状で納めております。 また改修後は1階テナント様用に看板を設置するスペースを設け、入れ替わった後も再使用できるようにしております。
全体的な意匠はパネルの巾を最大にいかせる割り付けにしております。
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西銀座5丁目交差点に位置する、事務所ビルから店舗ビルへの改修計画の中で行ったファサードのリニューアルプロジェクト。
既存の重厚感アル石張りを活かしながらアルミファサードでカバーすることにより、軽快でソフトな印象を纏っているようなデザインとした。西銀座5丁目交差点に面する妻側は垂直性を意識したデザインとし、数寄屋橋交差点からの視認性を高めている。夜は、妻面と頂部においてLEDディスプレイによるライトアップを行い、夜の銀座にふさわしいエレガントさを演出している。
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共立女子学園八王子キャンパスにあった大学が神田一橋キャンパスに全面移転し、閉鎖しました。同キャンパス内にある第二中学高等学校が老朽化したため、閉鎖した大学施設を改修し、移転しました。